ウェブ炎上(読本ログ

ウェブ炎上
-ネット群集の暴走と可能性

1章 ウェブ炎上とは何か
 ・日常化したインターネット
 ・注目を集める「web2.0」 ほか
2章 サイバーカスケードを分析する
 ・デイリー・ミーとエコーチェンバー
 ・エコーチェンバーがもたらす分極化 ほか
3章 ウェブ社会の新たな問題
 ・イラク人質事件へのバッシング
 ・「自作自演説」というハイパーリアリティ ほか
4章 ウェブ社会はどこへ行く?
 ・サイバーカスケードの功罪
 ・ネットがもたらす過剰性 ほか
 読んでみた。
これは面白い。 小さな本やからサクっと読めると思ってたら
途中から話も単語も異常に難しくなって、教養の無いぼくは
google片手に読まんと意味がさっぱり理解できへんかった。
筆者は映画「マトリックス」の世界構図の話をした後、
ウェブも 人間に欲望の発露の回路を与え、そこで コミュニケーションを行おうとアクセスしてくる 「人間」による書き込みやファイルの投稿を糧に、 どんどん成長していきます。
ウェブにしてみれば、人間はあくまでウェブという主体が 成長していくための環境や 養分でしかないかのごとくであり、 その「成長」を「誰か」がコントロールしているというわけでは決してない。
にもかかわらず、 ウェブは人を媒介にしながら、 その体系を築き続けていきます。 何かエラーが出たら、 人間に部品を買いに走らせ、 修復させ、プログラムを更新させ、 コミュニケーションを行わせることで さらに人を取り込む、
というように、人が生み出したものでありながら、 人の手を離れて 独自の成長を遂げるそのさまは、 「怪物(リヴァイアサン)」のようでもあります

と、ウェブを怪物に例えながら、その怪物を解析したり分析したり
しつつ、その特性や、サイバーカスケードについてのネガティブな
部分やポジティブな部分を、過去の数々の例と共に 詳細に
書かれている。
 大勢の一般の人が、受動的にメディアから情報を受け取る
時代はすぎて、誰でも好きな情報を好きなように取得し、
さらに誰でも発信できる今日この頃、インターネットに対して
どういうふうに接し、考えていけばいいのか、とちょっと考え
させられた。
 ぼくらの世代が子供の頃はパソコンとかインターネットの事は
ほとんど学校では習えへんかった時代やけど、今では学校で
パソコンとかインターネットの授業があったりするらしい。
 そんな中で、是非ともこういう現象についても勉強していて
ほしいし、本書をそんな授業で教科書に使ったらええのに、
って、ちょっと思った。

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