ウェブ進化論(読本ログ

ウェブ進化論
--本当の大変化はこれから始まる
梅田 望夫:著

序章 ウェブ社会―本当の大変化はこれから始まる;
第1章 「革命」であることの真の意味;
第2章 グーグル―知の世界を再編成する;
第3章 ロングテールとWeb2.0;
第4章 ブログと総表現社会;
第5章 オープンソース現象とマス・コラボレーション;
第6章 ウェブ進化は世代交代によって;
終章 脱エスタブリッシュメントへの旅立ち
そん評価指数:☆☆☆☆☆(5)
 今更ながら読んでみた。
梅田 望夫さんといえば、IT業界では多数の支持を
集めていると同時に批判記事も多く目に付く。
それにしても、あまり詳しく知らへんかったけど、
批判記事が多い人の本をちょっと警戒しつつ読んで
みた。 が、実に、とても良い。
今まで読んだ本の中で、いちばん面白かった。
 この本が出版されたんが2006年、今から3年も前。
3年も前、既にどんな事がweb業界におこっているんか。
その一部が紹介されてる。
3年前っていうたら、僕はまだこの業界にはおらんくて
Webなんて言葉さえ曖昧やった時や。
 出版されてから3年もたってからぼくがこの本を
手にしたことを悔やむ。もっと前に読んでたら・・・とか。
それでも、遅れながらでも読めたことをラッキーにも思う。
 本の内容にはさすがに「3年前」らしい部分もある。
例えば「次の10年への三大潮流」と紹介されてるひとつ
「ムーアの法則」なんてのは、最近、崩壊なんて記事も
よく見かけるし、そもそもクラウドコンピューティングについて
多く書かれてるけど、その言葉自体が全く出てこない。
不思議に思って調べていると、実は、2006年8月に開催された、
「検索エンジン戦略会議」(Search Engine Strategies Conference)で
googleのエリック・シュミットCEOが初めて提唱したといわれてる。
つまり出版時はまだ一般的ではない、または存在してない言葉
やったんかもしれん。
 そんな「3年も前の本」を今読んで、衝撃的やったんは間違いないし
色んな夢とか可能性とかと同時に危機感とかも感じた本やった。
 梅田さんについての批判記事が最近やたら多いとしても、
どんなインタビュー記事書いてるとしても、とにかくこの本が良書
なのは間違いない。
なんでかいうたら、この3年も前の内容を、IT業界の方とか、
いわゆるインターネットの中とかWEB業界に「住む人」にしたら
当たり前な「既知の事実」を、まだ知らない人とか、まだ真摯に
受け止めてない人がまだまだ多くおるから。
 本の内容等は具体的に紹介せーへんかったけど、気になる方は
「ウェブ進化論 書評」等でブログ検索してみてください。
 とりあえず安い本やし、まだ読んでない人は、すぐに本屋さんへ。
この本の価値は780円どころではない。

0 件のコメント :

コメントを投稿